マッチングアプリ開発に必要な費用や期間とは?機能とともに解説

近年、スマートフォンの普及に伴ってマッチングアプリも身近なものになりました。恋人を探すほかにも、仕事や転職にマッチングアプリが利用されるケースも増えています。
この記事では、マッチングアプリの概要や必要な機能、アプリ開発にかかる費用、注意点などを解説しました。これから新たにマッチングアプリの開発をスタートさせる際に、ぜひ参考にしてください。
マッチングアプリとは?
マッチングアプリとは、CtoCマッチングを行うためのアプリです。「マッチングアプリ」と聞くと、多くの方は恋人探しアプリなどを想像するかもしれません。しかし、恋人探しのほかにも、仕事や転職のためのマッチングアプリや、同じ趣味を持った人と出会うためのマッチングアプリ、ベビーシッターを探すためのマッチングアプリなど、さまざまなコンセプトのマッチングアプリがあります。
ちなみに、マッチングアプリを運営する際には、出会い系サイト規制法という法律が関わってきます。届出制が導入され、事務所の所在地を管轄する都道府県公安委員会に届出をしなければいけません。また、児童による利用の禁止の明示・伝達を行い、年齢の確認が義務付けられています。
マッチングアプリに必要な主な機能
続いては、マッチングアプリを開発する際に必要な代表的な機能について紹介します。
・会員登録・退会手続き機能
新規会員登録や会員情報の変更、退会手続きなどを行うための機能です。登録が必要な情報や確認事項など、漏れや抜けがないように設定しなければなりません。
・ログイン機能
パスワードとIDによるログインに関する機能です。ログイン機能は第三者から個人情報を守る重要な役割を担っています。
・検索・並び替え機能
検索や並び替え、絞り込みなどの閲覧に関する機能です。マッチングの相手を探すために欠かせない機能のため、条件によって結果を細かく絞り込めるようにするなど利便性を高めるための工夫を施しましょう。
・メッセージ機能
ユーザー同士がメッセージのやりとりを行うための機能です。マッチングアプリのユーザーにとって利用頻度の高い機能のため、使いやすく動作が安定するように設計する必要があります。
・決済機能
有料サービスなどの利用時に利用するクレジットカード情報の登録・変更に関する機能です。
・年齢認証
出会い系サイト規制法により、運転免許証の写しやクレジットカードなどを利用した年齢認証
の実施が義務付けられています。そのため年齢認証に関する機能も必要です。
・ユーザー管理機能
管理者がユーザーの登録情報やサイト内権限などを管理するための機能です。
・お知らせ機能
運営者からのお知らせの登録・編集とサイト側への表示を行うための機能です。規約の変更やクーポンの配布など利用者にとって重要な情報を発信する場合も多いので、しっかりと通知が行われるように工夫する必要があります。
また、出会い系サイトには「お気に入り機能」や「フォロー機能」などの特有の機能を実装するケースもあります。さらに、安心してユーザーにアプリを利用してもらうためには、不適切なユーザーや違反行為を取り締まる運営・監視システム、個人情報が外部に漏れないセキュリティ対策も必要です。
マッチングアプリ開発にかかる費用相場
費用の目安・相場は約400万円〜600万円と言われています。また、機能の追加には50万円~100万円ほどかかかります。
また、アプリのリリース後は運営・運用に費用が必要です。費用の目安としては、1ヶ月で5万円〜50万円ほどかかります。
さらに、広告を出す場合は1ヶ月で数十万円から数百万円ほどの予算がかかります。
マッチングアプリ開発の注意点
マッチングアプリを開発する際に注意したいポイントは「審査のハードル」や「開発に伴うリスク」です。恋人探し系のマッチングアプリの場合は特に、法律が絡み個人情報を取り扱い、課金機能もあるため審査のハードルが高く、仕様のすり合わせに手間がかかります。また、こうしたアプリはアプリストアへ公開する際の審査が厳しく、申請に時間がかかるため、他ジャンルのアプリと比較して期間・費用が長くなる可能性があります。
そのため、納品までの見積もりがかさんでしまったり、最悪の場合開発中止となってしまったりするリスクなどもあるため注意が必要です。こうしたトラブルを未然に防ぐためにも、事前に入念なすり合わせを行い、進捗を丁寧に確認するなど対策を講じましょう。
まとめ
この記事では、マッチングアプリ開発に必要な費用や期間、機能について解説しました。マッチングアプリとは、人と人をマッチングするサービスを提供するアプリです。最近は恋人探し以外にも趣味や仕事、ベビーシッターのマッチングなどもあります。
マッチングアプリの運営には出会い系サイト規制法という法律が関わっていて、年齢認証などの義務があるため、注意が必要です。
必要な機能は紹介しましたが、よりオリジナリティのあるアプリにするにはランク機能やポイント機能などがあると良いかもしれません。いずれにしても、アプリリリースのためにアプリ開発を委託する際は、事前のすり合わせが重要になります。