自社開発vs外注

【アプリ開発】自社開発?それとも外注?費用相場を比較
日々のメッセージのやりとりやSNS・運動の管理・ゲーム・買い物など、生活の多くの部分でスマートフォンのアプリを使用する機会が増加しました。スマートフォンのアプリがあればエンタメからビジネスまで、ほとんどのことができるため、もはや生活に欠かせない存在です。そして、多くの企業にとってもアプリは重要視されていて、これから事業に導入しようと検討しているケースが少なくありません。
では、これから新しくアプリ開発を行う場合にはどういったステップが必要なのでしょうか。
この記事ではアプリ開発を自社開発で行う場合、外注でお願いする場合、それぞれのケースについて特徴を分かりやすくまとめました。メリット・デメリットや費用相場について解説したので、これからアプリ開発を行う際の参考にしてください。
アプリ開発を外注するメリット・デメリットとは
アプリ開発を外注する際のメリットから考えてみましょう。
まず、アプリ開発を外注すると、自社に専門的なスキルを持ったエンジニアが不在でも開発が可能です。アプリ開発のビジョンや目的、内容などは明確になっているものの、プログラミングなどの開発力が不足しているという企業も少なくありません。そうした際に外注を活用すれば、アプリ開発を進められます。
さらに、アプリ開発が必要なタイミングのみ外注を選択できるため、一時的な変動費だけでおさめられます。人件費を抑えられ、固定費の削減に繋がります。エンジニアの採用や社内の環境整備の手間なども考えると、アプリ開発費を安く抑えられる可能性もあります。
一方、デメリットとしては社内にアプリ開発のノウハウが蓄積されないことが挙げられます。IT関連の技術系の企業であれば、アプリ開発の知見は今後に活かせるかもしれません。また、アプリの外注先もさまざまなので、優れた企業の見極めは簡単ではありません。コストに対して品質が低い、必要な機能が実装されていないなど、トラブルが発生するリスクがあります。
外注の場合の費用相場
アプリ開発を外注で依頼する場合の費用相場ですが、開発を依頼するアプリの種類によって異なります。以下に代表的なアプリの種類別に費用相場をまとめました。
・ゲーム系:300万~1,000万円
・通話・メッセージアプリ系:100万~500万円
・ショッピングカート系:100万~300万円
・カタログ・フリーペーパー系:50万~100万円
・ツール系:50万~300万円
アプリに搭載したい機能や構成要素などによって開発規模は大きく異なります。そのため、同じ系統のアプリでも費用の総額にはかなりの幅が生じてしまいます。開発費用の大半は人件費のため、開発工数が多いアプリほど大きな金額も必要になると認識しておきましょう。
アプリ開発を自社で行うメリット・デメリットとは?
アプリ開発を自社で行う際のメリットには何があるでしょうか。
まず、自社にアプリ開発の経験が蓄積されて、エンジニアの成長に繋がることが挙げられます。新規アプリ開発は簡単なプロジェクトではありませんが、課題を打開したノウハウやスキルは自社の力として蓄えられます。もし、優れたアプリ開発に成功すれば自社の実績にも残るので、ビジネスのさまざまな場面で有利に働くでしょう。
また、実際のアプリ開発の場面においても、状況に応じて柔軟な対応ができる点も魅力です。小さな変更や修正などが発生しても臨機応変に対応できます。さらに、見積もり・契約・仕様の擦り合わせなどの工程は短縮できるので開発スピードもアップします。
一方、デメリットとしては、昨今優秀な人材の獲得が難しいことが挙げられます。高度なアプリ開発になれば求められるスキルレベルも上がるため、自社の人材だけで対応できないケースも珍しくありません。また、人材は揃っていたとしても自社開発の場合もそれなりのコストは必要です。アプリ開発では人件費が必要なため、開発期間が長期になればコストも膨らみます。新たに人を雇うとなればお金も発生すると認識しておきましょう。
自社開発の場合の費用相場
アプリを自社開発する場合ですが、外注するよりも全体的に費用を抑えられる傾向にあります。例えば、アプリのデザインを外注に任せると、費用相場は100万円ほどが提示されるケースも珍しくありません。一方、自社でデザインを担当した場合の相場は10~30万円ほどで対応できる場合もあり、外注と比較すると大幅に費用をカットできます。
ただし、アプリ開発で必要な工数を処理するだけの人件費が発生する考え方は変わりません。高度なアプリ開発を行うのであれば、自社開発でもそれなりの費用がかかると考えましょう。
アプリは外注と自社開発どちらがおすすめ?
アプリ開発の外注と自社開発にはそれぞれメリットがあります。企業の開発力などのステータスや目指すべき方向性によって選ぶべき最適な方法は異なるため、単純にどちらか一方の手段のみを勧めることはできません。外注と自社開発が向いているケースについてそれぞれ解説するので、ぜひ参考にしてください。
外注がおすすめのケース
自社にアプリ開発を行えるだけの開発力が不足している場合は外注を検討しましょう。ノウハウや専門的なスキルを保有している人材が足りない状態からアプリ開発をスタートするには限界があります。準備するのにもそれなりの時間とお金が必要なため、外注した方が効率的にアプリ開発を進められます。
また、アプリ開発の外注では、アプリ開発を専門にしている企業かフリーランスのエンジニアに依頼する場合が大半です。規模の大きいアプリ開発は企業に依頼した方がスムーズに進む傾向にあります。小規模なアプリであれば、フリーランスでも十分に対応できるでしょう。
外注先を選定する際は相手が得意としているアプリ開発のジャンルをよく見極めることが大切です。加えて、アプリのリリース後のサポート体制が充実していると安心できます。
こちらの記事でも外注先企業の選び方のポイントについて詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてみてください。
自社開発がおすすめのケース
自社にアプリ開発を行うだけの技術力がある場合は自社開発がおすすめです。社内の信頼のおけるメンバーと連携しながら開発を進められれば、思い描いたビジョンを実現できるアプリを完成させられるはずです。自社開発であれば、アプリのカスタマイズ、方向性の修正、機能を強化なども柔軟に対応できます。
また、自社の技術力をアップさせたい場合も、自社開発を選択するとプラスに働くかもしれません。最低限のアプリ開発の実力があることが前提ですが、社内で新たなアプリを開発できれば自信や実力をアップできるでしょう。
ただし、アプリの内容によっては自社だけでは解決できない開発内容が含まれるケースもあるので、そうした際には外注も検討するなど柔軟に対応しましょう。
まとめ
アプリ開発を自社開発する場合、外注する場合、それぞれの特徴や費用相場についてまとめて解説しました。自社開発と外注には異なるメリットがあるため、どのように進めるべきか迷っているという企業も少なくないかもしれません。判断が難しい場合は自社の開発力の有無や、今後成長させたい事業内容などを改めて整理してみましょう。企業にとってアプリ開発はとても影響のあるステップです。アプリ開発を成功させれば企業を広く認知してもらえたり、新たな事業を展開できたり、さまざまな可能性が広がります。世界的に大ヒットさせるようなコンテンツを創出できれば、企業の未来を大きく変えてしまうかもしれません。自社開発と外注の特徴をよく認識して、新たなアプリ開発をスタートさせましょう。